日本企業と米国企業の大きな違い

みなさんは会社は誰のものと思いますか?

僕は当然、社長が作り社員と協力して大きくしてIPO(株式上場)して更に盛り上げていくので、当然社長と社員のものと考えてました。

株式上場しなければ、それで良いのかもしれません。これはとても日本人的な考え方で良いと思います。

しかし、株式上場すれば企業は株主のものになるのです。それが資本主義経済のシステムです。

日本の企業は利益を温存する傾向にあります。

一方、米国企業は社員の給料や設備投資や配当金にほとんど使うのです。

企業の成長と株主への還元に出し惜しみはしないのです。

良い人材を高額の給料で雇い、そして株価も大切にしています。

それは、ほとんどの米国人の老後年金は株式等投資で形成しており、

株価が下がれば年金から受取れる金額が減ったり配当金が減配したり、株式自体を安くで売る事にも繋がります。

米国の企業は、良い決算を出せば株価が上がりそしてCEOやCFOの評価は上がり退職金も上がりCEOやCFOは別の企業にも行きやすくなります。


日本人の年金は直接的には投資には頼らずに、厚生年金や国民年金、預貯金の人が多いと思います。

GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人

は集めた年金の10%を投資で運用していますが、今のところGPIFで運用している資産を使って年金の支払いに充てた事はありません。

米国の個人年金401kは投資運用になります。

例えば個人が月3万円を401kに入れれば企業はその50%の1.5万円を、個人の401kの口座に入れます。上限はありますが。


就職をすれば給料の一部として自社株式が貰えて、

クビにならずに仕事を続ければ、勤務年数に応じて株式を売れる権利が与えられます。

こう言う仕組みは、社員も企業の為、自分の為にも精一杯仕事頑張れるような気がします。

長く働けば、株価も売れるようになりますし、

お給料も上がるし、個人年金の401kへの投資の金額も増やせます。


日本の企業が株式上場すれば、なかなか上場廃止になりませんが、米国は企業業績が下がればあっさり上場廃止なります。

このように米国は企業も個人も株式の恩恵を大きく受け株価の動向を重く考えています。また、米国政府も株価の動きを注視しています。


今は米国企業の方が日本企業より給料が50%から数倍高く米国企業に就職したい人が多くなっているみたいです。

日本人が米国に就職するには、語学力が問題になります。

米国企業に就職したい人は語学力を身につけましょう。